通常、私たちは寝ている間に平均20回の寝返りをしているといわれます。ずっと同じ姿勢を続けていると血液やリンパ液などの循環が滞り、身体のコリや固まりを引き起こしてしまうため、適度な寝返りは腰痛対策の面からも非常に重要です。
睡眠中に適度な寝返りをするためには、マットレス(寝具)にある程度の硬さが必要になります。好みが分かれるところではありますが、一般的に低反発のマットレスは、反発力が低いため柔らかく体にフィットするのが特徴で、柔らかすぎると寝返りが打ちづらかったり、腰が「く」の字に曲がって負担が大きくなってしまうこと心配されます。一方、高反発は、反発力が高いため硬く、体をしっかり支えてくれますが、硬すぎると体圧分散がうまくできず、背中やお尻など同じところへの圧迫が強くなり床ずれなどを起こすこともあります。また、常に腰が浮いた状態で腰への負担が大きくなることもあります。
腰への負担の悩みを抱える人は、体重や体型に合わせた、寝返りを打ちやすい適度な硬さの寝具(マットレス)を選ぶのがポイントになります。