腰対策のマットレス選びで知っておきたいこと

腰への負担を引き起こす複合的な要因

一般的に腰への負担は原因が特定されにくく、複合的な要因が絡み合って起こると考えられています。それらは、「①動作要因」「②環境要因」「③個人的要因」の3つに大きく分けられますが、3つのうち何か1つだけの要因が関与しているケースは少なく、いくつかの要因が複合的に絡んでいるケースが多く見られます。なかでも近年重視されるようになってきたのが、1日のおよそ1/3を占める睡眠時の動作や環境であり、適切な寝具や寝室を整えることが啓発されています。

① 動作要因⇒腰部に動的あるいは静的な過度の負担
日常生活のなかで「重いものを動かしたり持ち運ぶことが多い」「腰を深く曲げたり、ひねったりすることが多い」「長時間同じ姿勢でいることが多い」など、動的あるいは静的に腰に過度の負担がかかります。
② 環境要因⇒腰部の振動、寒冷、床・階段での転倒など
「身体が寒冷にさらされることが多い」「車の運転などの全身振動に長時間さらされる」「生活環境が乱雑であり、安全な移動が困難である」などの環境も腰の負担を引き起こす要因となります。
③ 個人的要因⇒加齢や体格(性別・筋力)、既往症や基礎疾患の有無、ストレスなど
年齢や性別による筋力低下にともなう腰痛をはじめ、腰椎椎間板ヘルニアや骨粗しょう症などの既往症や基礎疾患の有無との関連、職場などで「腰に負担を感じ体調不良でも休めない」といった精神的な緊張度も複合的に関連します。
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