腰対策のマットレス選びで知っておきたいこと

高反発マットレスのニュートン数は何を表す単位なの?

高反発マットレスのニュートン数は何を表す単位なの?

高反発マットレスを選んでいるときに、硬さの目安としてニュートンという単位が使われているのを目にすることがあるのではないでしょうか。でもこのニュートンという単位、具体的には何を表すものなのでしょう?またマットレス選びの際の基準になるものなのでしょうか?

ニュートンて何の単位?

ニュートンというのは、寝具の硬さを示す基準となる数値です。定義は「1kgの質量を持つ物体に1m/s2の加速度を生じさせる力」というものですが、これでは何のことを言っているのかさっぱりわかりませんよね。

そこで消費者庁は家庭用品品質表示法によって、硬さをニュートンという数値によって記載することを義務づけています。消費者庁の製品別品質表示の手引きでは、ウレタンフォームマットレスについて、日本工業規格(JIS規格)の規定による硬さ試験の測定方法で得た数値をニュートン単位で表示し、「かため」「ふつう」「やわらかめ」と区分して表示するようにとしています。

ニュートン数と硬さの関係

消費者庁の現在の基準では、110ニュートン以上がかため、75ニュートン未満がやわらかめ、75ニュートン以上110ニュートン未満がふつうと定義されています。つまりニュートン数が大きいほど硬いマットレスということになりますが、硬いマットレスすなわち高反発マットレスではありません。

一般的には110ニュートン以上あると高反発マットレスと言われますが、その他にもウレタンの密度やマットレスの厚みなども重要な要素になってきます。マットレスを選ぶときにニュートン数を重要視するのはあまり意味がありません。それには次のような理由があります。

マットレスはウレタンだけでできているわけではない

ニュートン数に現れているのは素材のウレタンに関する数値だけで、マットレス全体を考えたときには一部でしかありません。ウレタンの加工方法や一緒にマットに詰められている素材、側生地の素材や厚みなどによって硬さの感じ方は変わります。

定義の範囲が広い

ニュートン数と硬さの定義の数値が広く曖昧なため、業者によってのブレが生じます。悪徳な業者ではニュートン数のごまかしをしているケースもあるようですから、あくまでも目安のひとつとして考えるといいでしょう。

体重別の適切なニュートン数

布団の硬さや反発力と体重は大きく関係します。同じ硬さのマットレスに寝ても、体重の重い人ではお尻が沈み込んでしまったり、軽い人では沈み込みが足りなくて腰の部分に隙間が出来たりします。

体重別に適したニュートン数というものが一般的な目安として示されていますので、ご紹介しておきます。

体重45kg未満の人 140ニュートン程度
体重45kg~80kgの人 170ニュートン程度
体重80kg以上の人 280ニュートン程度

体重の少ない人でも硬めの寝心地が好きな人は物足りないと感じるかもしれませんし、筋肉質の人は目安以上のニュートン数が寝やすいと思うかもしれません。

信州大学大学院の研究によると、100・200・300・400のそれぞれのニュートン数のマットレスで比較調査を行ったところ、一般的な日本人体型の人では200ニュートンのマットレスが最も寝心地やフィット感が良く、このマットレスを使いたいという人が多かったそうです。こうした結果から見ても、ニュートン数はひとつの目安にしか過ぎないということが言えますね。

まとめ

商品に表示されているニュートン数は、マットレスを選ぶときの判断材料の一つになりますが、他のさまざまな条件に左右される数値であることも確かです。ニュートン数は選択の参考程度にして、総合的な目でマットレスを選ぶことが大切です。

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